感染管理リンクナースと褥瘡管理リンクナース

リンクナースの種類の一つに、感染管理リンクナースがあります。
医療関連感染の観点において、患者さんと家族、並びに医療従事者などを守る対策を病棟看護師全体に共有・指導していきます。

感染管理リンクナースになると、院内の感染対策チームや対策委員会などでの情報共有の場に参加し、収集した情報を病棟看護師に伝える役割を担うことになります。
さらに、病棟での教育及び指導にも携わり、定期的なサーベイランス等へも参加します。

それ以外にも、リンクナースの種類として褥瘡管理リンクナースといったものもあります。
院内の褥瘡対策チームと、病棟看護師を繋ぐ役割を持っています。

仕事内容として、褥瘡の発生を未然に防いだり、褥瘡の早期治癒を実現するべく、さまざまな活動に従事します。
例えば、院内の褥瘡対策委員会に所属して、現場看護師との情報交換を行い、認定看護師指導のもと適切な褥瘡対策を行ったりします。
さらに、サーベイランスに参加し、評価並びに問題点の抽出などにも携わります。

このように、各専門分野のリンクナースは、外部の情報を積極的に入手し、病棟看護師の医療の質の向上に寄与しています。
リンクナースになると、あらゆる委員会の他、リンクナース会などにも参加することになります。
こうした会合は、月に1~2回以上あり、さらにその後、病棟内に共有すべく勉強会を開催する形で看護師に共有を行います。

これらを踏まえると、リンクナースは常に会合で忙しく、人に教育をするという難しい立場になる、ハードな役割であることが窺えるでしょう。
ただ、専門家から話を聞き、他の人に教育を行うという経験は、必ず大きな糧になり、転職を検討した際もアピールポイントになります。
興味がある方は、自分に合っているのか、従事するメリットがあるのかをしっかり考えてみた方が良いでしょう。